本年は、R.シュトラウス生誕１５０年にあたり、記念すべきスペシャルイヤーに寄せて開催されるリートコンサートに出演させて頂く事となりました。関西で主に活躍されておられ、この度初めて共演させて頂く、テノール歌手の安川忠之さんとご一緒に、「密やかな誘い」や「ツェツィーリア」等、大変知られたマスターピースを披露致します。シュトラウスのリートは、ピアニストにとっても、歌い手の方と共に音楽を作り上げてゆく上で、役割を考える所が多く、様々な課題を与えられる作業となります。いかにして響きあるオーケストラのサウンドを、鍵盤の上で自由自在に表現できるか。そして、R.シュトラウスの宇宙の様な壮大な音楽観を、あのゴージャスなアルペジオに乗せて、果たして自分自身も現実のものへとする事が叶うだろうか…。突き詰めてゆくと、大変学ぶべき価値のある作曲家です。お時間が許す様でしたら、どうぞ心行くまでR.シュトラウスのリート作品を楽しみにいらして下さい！