コラム

心をウイルスに感染させてしまわない様に

新型コロナウイルスの感染拡大防止のためには、不要な外出を控え、それぞれが自宅で過ごす事が求められています。感染からご自身や周りの人々を守るべく、全ての人が高い意識を持って行うという事が重要です。
しかしながら、毎日の様にコロナについて情報を目にしたり、聞いたりしていますと、やはり気が滅入る事が多くなります。
パンデミックとインフォデミックの二重攻撃が心身を疲れさせ、デマや誇張された情報が飛び交う中、無意識のうちにそれらに翻弄されながら、感染の恐怖に怯え、日々暮しを送っていると言っても過言ではありません。
(私自身は元から観る事がほとんどありませんが)テレビをつければ、煽る様な番組が大半を占め、またインターネット上には、一体何が信頼できるものであるのか、見分けがつかないほどの情報の氾濫です。

まるでコロナに支配されてしまったかの様に、不安な気持ちになったり、無力感を抱くのは当然ですが、それでもよく考えてみますと、何も自分の心まで支配される必要は無いという事に気付きます。先に心がウイルスに感染したかの様になっている事に、はっとさせられるのです。
この様な時であるからこそ、コロナという敵を冷静に見つめようとするのは、ひとつの理想ですが、トライしてみる価値はあります。そして、やはり「心を感染させず」に、いかに健康を維持できるかが、体の感染予防と同じ位に大切であると分かります。

恐らく、コロナについて考えている間は、言語や論理を司るロゴスの脳である左脳を酷使するため、その部位の血流が悪化しているのではないかと考えられます。
その結果、神経が衰弱し、ブルー(うつ)の気持ちを強めてしまう事になります。
ならば、左脳を休めて楽にしてあげれば良いのです。
そのためには、意識して、感情を司るパトスの脳である右脳を使う作業を行えば、少し改善できるのではないでしょうか。

問題を解決するひとつの手立てとして… どうぞクラシック音楽をお聴きになられてみて下さい。普段は全く音楽鑑賞をされないという方にこそ、一番効果があるかもしれません。
では、どの様な作品がベストであるか、お勧めさせて頂けるとしたら、心を鼓舞させる様な音楽よりも、昂った精神を落ち着けられ、ニュートラルにさせられるバロック音楽や、近代のフランス音楽がよろしいのではないかと思います。
バロック音楽は古楽の専門家に譲るとして、フランス音楽だけでも数多(あまた)の名曲があり、全ての楽器の作品を挙げる事はとてもできませんが、自身がピアノ奏者であるため、以下にピアノの美しい作品を挙げてみました。

◆ドビュッシー:「2つのアラベスク」 「夢想」 「ベルガマスク組曲」(第3曲の “月の光” はドビュッシーの中で最も有名な作品です) 「版画」 「亜麻色の髪の乙女」 「沈める寺」 「喜びの島」

◆ラヴェル:「水の戯れ」 「亡き王女のためのパヴァーヌ」 「クープランの墓」 「高雅で感傷的なワルツ」 「ピアノ協奏曲」より第2楽章

◆サティ:「ジムノぺディ第1番」 

◆フランク:「前奏曲, コラールと変奏曲」

◆フォーレ:「シシリエンヌ」(フルートが有名ですが、ピアノ・ソロも綺麗です) 「ノクターン第1番」 「バルカロール第2番」 「ヴァルス=カプリス第1番」 「ドリー組曲」より “子守歌” (この連弾曲はフランスの歴史的ピアニストのアルフレッド・コルトーにより初演されています)

それぞれに色彩感があり、耳に心地良い作品ばかりですが、コロナによる心の緊張から、交感神経が常に優位になっている状態を緩和する働きが期待できます。
さあ、今からすぐに YouTube へ移動されて、皆様の大切な心のメンテナンスを始めて下さい。






2020.04.21 23:10

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