コラム

New Year's resolution はお決まりですか? 

皆様、お健やかに新しい年をお迎えの事と存じます。
今年の抱負は何にしようかしら… と一年の決意も新たに考えを巡らせるのは、日本だけの慣習ではない様で、大学院時代に暮らした英国でも、年が明け、人々と話しをすると、その様な話題によくなりました。
たいがいは、日頃叶えられそうにもない、大変チャレンジングな目標を掲げる等するのですが、数ヵ月後には、「誰がそんな事を言ったっけ?」 と、自分を含めて、他人事の様な顔をしている人も少なくありません…
せめて、どんなに小さな目標でも良いですから、有言実行としたいものですね。

さて、皆様はNew Year's resolution(新年の抱負)については、もうお決まりですか?

私自身は、と言えば、苦笑してしまう様な情けない話ですが、本人は至って真剣です。
どんなにこれまで努力をして、頑張っても抜け出せない“チョコホリック”から、いよいよ足を洗おうと決意をする所存です!

このチョコホリックは、私のフランスの友人による造語ですが、読んで字の如く、“チョコレート中毒”という意味になります。
余りにも毎日の様にチョコレートを貪る私を見て、「これは、完全に中毒の領域…!」
と半ば呆れて、友人が私に命名したものです。留学当時は、不名誉にも私のニックネームになりかけました。
しかしながら、友人はロンドンからユーロスターで毎週往復していた、実家のあるパリから戻ってくると、さも自慢げに、地元の美味しいショコラティエで買ったトリュフを見せびらかしながら… 「お土産!」、と言ってプレゼントしてくれ、いつも皆で美味しく頂いておりました。

一年のうち、360日は下らないでしょうか… 何かしらチョコレートや、それらのついているスウィーツを口にしないとだめなのですね。
何でも、適量があろうというにも関わらず…です。

実は、チョコレートを食べると、人間の脳からは、フェニルエチルアミンという、所謂セロトニン等の様な幸せを感じる物質が出され、これが中毒化してしまう場合があるのだそうです。
「ホリック」という厳しいネーミングは、私自身にしか当てはまらないのかも知れませんが、依存している事は確かでしょうね。
因みに、コンサートの本番前も手軽にカロリーが補えますので、楽屋でチョコレートは栄養補給源として大活躍です。
あの、名ピアニストのイヴァルディ氏も、舞台の袖で、M&M(マーブルチョコ)を頬ばって、「貴女もどう?」と仰って、お裾分けして頂きました。

これを、何とか、年間300日… いや200日にする… いや、思い切って、禁煙ならぬ「禁チョコ」に…?
大量のチョコレート摂取はコレステロールを上げてしまうし、何より審美的にも良いとは言えません。

もし、どこかしらでチョコレートを貪っている私を見たら、「その一口が災いの元!」、と制して、厳しくお叱り下さいませ。
はてさて、またこれから、ヴァレンタインのシーズンが近づいてまいります…

2015.01.03 23:50

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