コラム

謹賀新年-“禅”のエスプリで新しい年を迎える-

新年明けましておめでとうございます。
皆様方にとり、清々しい希望に満ちあふれ、一層の幸福を得られる年となります様、心より願っております。

ところで、初詣に行かれた方は、“おみくじ”というものを引かれましたでしょうか。
日本全国には、大吉を引く確率が他と比較してより多い神社、また凶も大凶も容赦なくあるという神社等、様々あるそうです。

因みに、私は毎年の様に今年も引かせて頂いて、手に出来ましたのは…「中吉」でした。
ほどほどに(!)ハッピーであった事は確かですが、実はその中に書かれていた或るひとつの言葉が、良い意味でずっと心を捉えて離さないでいるのです。
ですから、大吉か否か、という事よりも、心に響くその言葉の教えの重みに、遥か満ち足りてゆく様な深い気持ちを抱きました。
その言葉はと申しますと、行動をする上で何事も「信心せよ」という教えの言葉です。

勿論「信心」の、幾つか存在する言葉の意味は存じておりますが、では具体的にこの場合、どの様な事を表しているのか、自身の中で完全にクリアである所までにはまだ至っておりません。
そのおみくじの全文を読み通して、理解したのは、疑うという事をせず、常に何事も信じられるという心の境地で、落ち着いた自己の静寂の状態を作る事を心掛けよ、という教えの様ですが・・・

言葉の意味は少し異なりますが、あらゆる周囲の雑音や自身の邪念に惑わされず、ビリーヴ・ユアセルフ=己を信じる事、に繋がっていると解釈出来るとも感じられます。

ともかく、年頭より大変素晴らしい教えを頂いたと思っております。
無意味に心を乱して、精神をざわつかせる事なく、それこそ禅のエスプリで、善い事も全く理想的でない事も、心穏やかに受容する、そしてそれについて何故自らに生じたか、時間を掛けて思考を深める事が出来る様にするという姿勢を、曲がりなりにも今年は心掛けるようにしたいと願っております。





2016.01.05 11:35

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