コラム

一年を振り返って

さて、本年も残す所、僅かとなりました。
2022年を振り返り、皆様にとりましては、どの様な一年でしたでしょうか。

新型コロナウイルス感染症の終息の兆しが、僅かながら見えている様ですが、諸々の理由により、周りの方々と比べて、私自身はいささか自由の少ない、依然として制限を伴った暮しを余儀なくされております。
しかしながら、はじめは脅威的にも思われた新興感染症に、悪い意味での慣れや、ウイルスではなく、我々の方の耐性の様なものができつつあるのは事実であると言わざるを得ません。
3年振りとなる、行動制限のない年末年始は、それまで我慢を強いられてきた分、旅行等を楽しまれる方も多くなる事が想像されますが、ただウイルスはまだ消滅してはいない訳で、気を緩め過ぎる事なく、引き続き感染予防対策を行なってゆきたいと考えております。

本年は、身近では、新しい生命の誕生があり、また天に召される人がおられ、お見送りをする中で、人間は何処からやってきて、何処に帰ってゆくのだろう… という事について、改めて考えました。
おそらく、この明確な答えのない問いの、解らしきものを探し求める道こそが、人の一生ではないか、年を重ねつつある今では、そう思う様になりました。
人生は有限であるからこそ、その与えられた時間を最大限に輝かせようとする意欲を持つのであり、反対に無限に命があるとすれば、人は何を目的に生きてゆけば良いのか、かえって自分自身を見失う事になるのではないかと考えます。

コロナの有る無しに関わらず、皆様が心の安寧と共に、来る年を穏やかに迎えられます様、心より願っております。
本年も、コラムをご覧の読者の方々より、沢山の励ましのメッセージを頂戴しまして、誠に有難うございました。
新年は、様々な制限も少しずつ解除され、コロナ以前の生活が完全に戻る事を期待しつつ、皆様にとり、健やかな年となります様、祈念致しております。

塩見 貴子

2022.12.31 23:15

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