毎年６月に川棚で開催されます、フランスの歴史的ピアニストであるアルフレッド・コルトーを偲ぶ会のお知らせです。
本年は、コルトーの命日である１５日に合わせて行われる事となりました。

日本を代表する指揮者であった小澤征爾氏、ピアノ界の巨匠と言われたマウリツィオ・ポリーニ氏、そして孤高のピアニストであり「ラ・カンパネラ」という代名詞を持ったフジコ・ヘミング氏が、相次いでこの世を去りましたが、とりわけ彼女は、コルトーの演奏スタイルである、一音ずつ異なる「音の色」というものを考えながら弾き、その音に命を吹き込むがごとく、魂を込めて演奏しているのだ、という事をインタビューで語っていました。
彼らは輝く星となって、あちらでも音楽を奏でているのでしょうか。そして、この４人の比類なきアーティスト達が、出会う様な事はあるのでしょうか…。

当日は、コルトーの胸像に白いカーネーションの花を捧げ、茶話会では彼の愛したさくらんぼとレモンティーを味わいながら、それぞれの参加者がコルトーについて思いを馳せるひとときとなります。
川棚とコルトーとの絆を生んだ物語とは？ そして「良い意味で」完璧ではない、と言われる彼の演奏スタイルとは…？
コルトーというピアニストに関心を持たれた方、また川棚の杜・コルトーホールを一度訪れてみたいと考えていらっしゃる方は、是非この機会にご来場下さい。
私はパリ留学時代にコルトーの弟子として学んだピアニストのもとで研鑽を積みました。
師よりお聴きした、在りし日のコルトーの逸話等もありますので、お知りになりたい方は、会場にてお目に掛かり、是非お話をさせて頂けたら嬉しく存じます。

【開催日時】２０２４年６月１５日（土）　１１時～１２時
【会場】川棚の杜・コルトーホール　（JR山陰本線「川棚温泉」駅よりタクシーで約５分）
【プログラム】追悼供花, 山口県宇部市出身の田中しのぶさんによるピアノ演奏, 茶話会
【参加費】無料（予約不要）　＊但し、供花と飲食ご提供は８０名程度までとなります
【主催・問い合わせ】川棚まちづくり株式会社　Tel ０８３－７７４－３８５５